2019年11月18日月曜日

かけ違い狂想曲


2019/11/18の夜明け



思い出す風景がある。

ワコと歩いた道。

歩き始めは6人だけれど、気付くとワコと私はいつも最後列で、気付けばみんながいなくなっていた。

歩くペースが同じの私たちは、ただそれだけで仲良くなるきっかけを得た。

私の人生でワコほど私のことを「不思議ちゃん」と呼んだ人はいない。

ふと気になって、今ほどLINEを入れた。

【すごいくだらない質問するけれど、ワコ私のこと今でも不思議ちゃんと思ってる?
今さらだけど、ワコほど私に不思議ちゃんと呼んだ人他にいなかったなぁと思って(笑)】

何て返事が返ってくるか楽しみ!

ちなみに私は自分がまともだとは思ってはいないけれど、かと言って不思議ちゃんとも全く思っていない、本気で!

ワコからの返事がきた。

「私、ぶっしーの事そんなに不思議ちゃんって呼んだかな?覚えてない💦笑
今はそんな風に思ってないよ。」

ほらほら、私は不思議ちゃんじゃない(笑)!!!

私は自分が本当にしんどかった時、小さなお金ではあったけれど、搾取されてさらには自分がそれを搾取する側から私が悪いと言われた時、ワコは言ってくれた。

「人を裏切るのも人だけど、人を救うのもこれまた人なんだよね」

どれだけワコに救われたかわからない。

ワコも相当な目に遭った時、先輩だか上司に言ってもらった言葉なんだけどね、と言っていた。

何があったのかを書きたいけれど、今回は名前さえもぼかして書いているから書けなくて、「小さなお金ではあったけれど、搾取されてさらには自分がそれを搾取する側から私が悪いと言われた時」と表現したら、実際は小さいことなのにとても重篤みたいな雰囲気で驚いた(笑)。

この話は今は笑い話な上、実際も当時からかなり笑える内容だから、重篤では全くない。

だけど中身を明かせないとなると、いや中身はいくらでも明かせるけれど、ワコとこれからもう1人話に出てくる里香のプライバシーを守るために、2人が身バレしないようにするには中身を隠すしかない。

どこから話が漏れても怖いから(←それを現在進行形で目の当たりにしてる人)、とりあえず隠してる。




続いては、真夜中のマクドナルド。

私はそのマクドナルドが未だにどこにあるのかを知らない。

当時、里香ともう1人の友達とが住んでいたそれぞれの駅の中間だったと思う。

ベビーカーでスヤスヤ眠る里香の赤ちゃんと共に、私たち3人は夜な夜な語り合った。

そこで里香が語った自分の人生に起こったことは、ものすごいことだった。

冗談抜きで私は「里香が今生きててくれて良かった」と思った。

今の日本で命からがら逃げるなんて体験する人なんてそうそういないと思う。

でも、里香が体験したのはそういうことだった。

そしてその日は里香の家に泊めてもらったけれど、里香は外に見せる顔と本当に親しい人にしか見せない内の顔とがあまりにも違いすぎる人だけれど、その日の里香は本当に素の里香で、おそらく外の里香の顔しか知らない人たちには信じられないだろうと思う。

里香もだしワコもだけど、今では2人とも超絶すごいキャリアなわけで、なぜこの2人と私とが今でも繋がっているのか世の七不思議状態だけど、なぜか繋がっている。

これはワコもだけど、私は双方の家に何回ずつか泊まらせてもらっていて、夜な夜なピロトークで語って、お互いに剥き出しみたいな顔や本音を知っている。

2人とも今じゃキャリアの方が凄すぎて、反対に私のような何も持たない人の方が双方の友人関係では珍しいと思う。

珍獣って言葉が出てきたけれど、珍獣でも絶滅危惧種でも、そういうタイプのポジションに私はちゃっかりといられたわけで、だからワコとも里香とも今でも繋がり続けるんだと思う。

私の周りはスーパー優秀な人たちばかりだけど、その中でもワコと里香は群を抜いて優秀且つこれからも独自路線で上に行くだろう人たちだったりする。

その2人が今回揉めに揉めて、もはや2人でのコミュニケーションは成立しないところに来ていて、それで弁護士から作ってもらった書類とやらを里香がワコ向けに送ろうと、あとはポストに投函するだけ、というタイミングで里香は私に連絡してきた。

私は全力でお願いした。

2人が水と油なのは今に始まったことじゃないから、そんなのは知っていた。

だけど、何を間違えてそんな怖い書類をワコに送りつけるのか、と半分呆れながらも真剣な声で「あと1日でもいい、それを待って」と里香を説得して止めて、そこが全ての出発点だった。

仕事が決まらない宙ぶらりんな時にこんなことしてる場合じゃない気がかなりするけれど、でも現実的に今がそうだから仕方ない。

今見てきたら、今日でちょうど10日ほどだった。




その後もとにかく色々あって、それでようやく着地点が定まって見えてきて、あとは着地点に向かって動けばいいだけになった。

私が今回、2人共には言ったけれど、この茶番劇に自ら首を突っ込む一番の理由は、2人の人生の道を守るためだけだった。

優劣をつけるつもりはないけれど、ワコも里香もそれぞれが日本で唯一無二と言ってもいいと思う、そういう分野に携わっている。

そして、それは2人でないとそれぞれできないことだったりする。

それは単なるキャリアではなく、2人それぞれが生まれてきて色んな幼少時から大人になってあるところに至るまでの全ての経験がないとできないことだから、私はそれを最初から知っているから、だから今回もここまで首を突っ込んでいる。

2人の代わりなんて誰もできない。

真似すらもできないと思う。

私から見て、2人のそれぞれの道というのは、やりたいからやるというよりも、道の方から呼ばれてやるようなことだと思う。

誰でもいいわけじゃない。

代わりのきかない道だから、2人のことは全力で守らなきゃダメだと思った。




数時間前にワコと2回目の電話をした。

その前に私はワコに長いメールを2通送った。

1通は、私の足らない頭では到底カバーできない実務的なヒントを、別の共通の友達に聞いて説明を書いてももらったし口頭でも電話越しであれこれ説明してもらって、それをひたすら書いたものだった。

もう1通は、ワコ個人に向けた私の気持ちだった。

とにかく私が動く理由はここに書いた通り、ワコと里香を守るための他ならず、だから色々厳しいことや納得のいかないことを私が言うかもしれないけれど、それは責めてるのでもワコを否定するのでもなく、本当の本当にワコとワコの人生にとって大事だと思うことを言ってるだけだということを書いた。

いつものごとく、あれこれ書いてたら長くなった…。

ワコにメールを送ると一言連絡を入れると、
「文章が好きなぶっしーのメールは喜んで拝読いたします…笑」
と返ってきた。

ワコの反応がすごい怖かったけれども、何ともなくて、その後私たちは1時間弱電話で話した。

ちなみに、ワコも里香も2人ともオール白で、一点の曇りもない。

曇りはないんだけれど、ちょっと事務的な落ち度があって、それがまた笑えるくらいにおかしなことがいくつも重なって、超とっ散らかってる。

で、そのとっ散らかってるのは今2人それぞれ整理を始めたからいいけれど、なんとそこをどこの誰かも知らない人が見つけてきて、それをまずは里香が大きな会議の場で追及されて、そしてそれの追及の先にはワコも名を連ねているものだった故に、それでワコの方にも飛び火した形だった、何百キロと離れたところで。

里香いわく、国会の野党追及みたいな有り様だったらしい。

もう一度言うけれど、2人は100%白で、本当に何一つ悪いものはない。

ただ、事務的なところにイレギュラーな落ち度が含まれていた、というだけ。

とかいうところが今回の火種で、私からすると「何だそれ?」って感じだった。

追及の空気を生んだ、要は今回の火付け役は超ケツの穴の小さい、志を捨ててきたんか?と言いたくなるくらいの人ではないかと想像している。

なぜなら、里香は今もって何でこんな事態になったのか、誰の先導でこんなことが生じているのかわからないと言う。

里香いわく「私のしてることに嫉妬してるんだと思う」と言っていたけれど、私もそう思う。

里香のしていることは代わりがきかないくらいに超専門的なことで、それを妬んで「それ何年前のことなの?」ということをネタにしてきている。

それが今回の茶番劇で、その追及の煽りを企てた人は今も身を潜めている。

おまえも前に出てこーい!!!と言いたい。

それはそうと、そういうチンチクリンな人がいたわけで、おかげで2人は今、落ち度のあったところをもう一度補強するチャンスに恵まれたわけで、そこはいいのだけれど。

ワコと話した時に「世知辛い世の中だね」とワコは言った。

「そんなにみんなね、ルールをたくさん敷いて、そこから1ミリでもズレてはいけなくて、そんなのみんな息苦しくなるだけなのにね」

本当にその通りだった。

何度も言うけれど、ワコも里香も完全なる白で、抜けていたのは単なる事務的なもの。

そんなのは他の誰かが代わりになれるからいいけれど、ワコの代わりとか里香の代わりなんて誰もできない。

2人の着眼点に基づいた活動は、ワコならワコ、里香なら里香にしかできないもの。

世の中のルールに則った事をきちんとしておくのは大事だし、今回の場合、その点において2人共が天才的なすごいありえない事務的な凡ミスをやらかしてくれたわけで(←だからややこしい)、そこは2人も大いに反省しているし、私もそれは2人に「とにかく誰に突っ込まれても大丈夫なように、そこだけはきちんとしよう」と伝えた。

それは落ち度あるところは仕方ない。

だけど、今の世の中はその凡ミスが命取りになったりもする。

凡ミスだけを見たら、誤解を生む可能性はたしかにある。

それは否定しない。

だけど、それはきちんと世に通る形にすれば問題ないわけで、本来ならそれが誰かの人生の命取りになるようなことでは絶対にない。

なのに、今回里香が出席したところの誰かがそれをスクープと言わんばかりに取り出して、そして里香がガンガン追及される事態となった。

里香はとりあえず、物が揃ったら、その物を持って関係各者に謝罪とお礼に行く。

1ミリもごまかさず、自分の至らないところも正直に話し、そして求められているものを提示する。

同じことがワコのいつかの未来にも起きないように、それでワコも今動くようになった。

ワコは当初里香の不手際として、自分が何でこんなことしなきゃいけないの?というスタンスだった。

それを周りから言われ、そして私が最後通告として、本気で危ないからやらなきゃダメなことを伝えた。

真っ白でも世の中はたった1つのちょっとルールから外れたことをつまんで、そこを追及するならまだしも人1人の人生を蹴落とすぐらいのことをしてくる。

ワコもワコにしかできないことをしているから、それを面白く思わない人たちも少なからずゼロではないと思う。

だから、本気で気をつけてと、そしてそのために面倒でも多忙でもそれはやっておけば自分の身を守れるからということを全力で伝えた。

本当に世知辛い。

社会のルールは一定の安全や安心を保つためには必要だと思う。

だけど、それをあまりにも細かくしてその細かさを絶対にした時に、それで大きな社会的損失も生まれると思う。

国の桜を見る会なんかは中止になっても本当に困る人やそれで不利益被る人はいないと思う。

開催先のホテルやそれに関連する業者は損失が出るかもしれない。

だけど、人の命レベルでの損失とは訳違う。

ワコのメールには書いた。

ワコや里香のすることというのは、これから何十年、2人が亡くなった後も継承されるようなものだということ。

2人それぞれのすることが何十万人、何百万人の人たちの人生のどこかを救うものだと私にはわかるから、だからこれは全力で2人からやんややんやと言われようが通さなきゃいけないことだった。

2人が自分のフィールドに立てなくなるようなことがあるのなら、2人も困るだろうけれど、それ以上にもっと困る人たちが出てくる。

だから、白のものを白だと証明するための手続きの抜け落ちたところを今やろうという段階。

で、肝心かなめの当事者2人が水と油すぎて円滑に物事が進まないから、これだけの大騒動になった。




ワコと話した後、里香に一報連絡を入れた。

今後諸々の事務的なプロセスを進める際に、何かどうしてもワコに話が通じないことが出てきたら、私がワコに話を通すから、その時は言って欲しいと伝えた。

ワコも里香も本当に助かっているのが、2人は私に互いの文句や不平不満を色々言うけれども、私がどちらに寄るのでもなく、どちらとも連絡するのを快諾してくれてる。

「私は相手と友好的なやりとりはできないけれど、ぶっしーは気にせずにどうぞ」というスタンスで2人共がいてくれるから、私も2人の間を自由に行き来している。

最も、自分で言うと卑しいけれど、今現在確実に2人それぞれとどちらに偏ることもなく話せて、本音を引き出せるのは私しかいない。

2人からしてみても、私を自由に泳がせておくことが一番良いこともわかっていると思う。

どちらかが「もう1人と連絡取らないで!」なんて言い出したら、そこはもういきなり里香の弁護士封筒に出番が回ってきてしまう。

今そうならない形での解決がかなり見えてきたから、そしてそこに他にも私以外に3人加わって形が落ち着くように尽力している。

だから、私は実務的なことはあまりにも知識がなさすぎて何の役にも立たないけれど、2人それぞれの為すべきことが為されるために必要なコミュニケーションは双方とようやく取れるところにまで来たから、それは事態収束の時まで必要な時は頼まれたらやろうと決めてる。

私はもう足場は固まったから、あとは必要に応じて動くだけにした。

何も動かなくてもいいなら、あとは見守るだけでいる。




風呂の中で変なことを考えた。

おばあちゃんになったワコと里香と私とが会した姿を思い浮かべた。

最初、もうワコと里香が生きているうちにお互い再会することは二度とないだろうと思った。

それは仕方のないことでもちょっぴり寂しいことだった。

こうやって出会っても、生きていても、互いに会いたくないとなれば会えないんだなぁと思ったら、それはお互いにストレスがないから一番良い方法だとは知っていても、私はなんとなく寂しくなった。

年を重ねて婆さんになった自分たちを想像して会うことを思った時、それもそれで私がストレスだと思った( ̄∀ ̄;)。

テーブルに3人で着いて、優雅なカフェタイム(ちなみに3人とも飲むから、実際はビアタイムだろう)は、優雅どころかバチバチと火花が散って、とてもじゃないけれど落ち着いてその瞬間を楽しむことなんか絶対にできない。

それもなしだなと思った。

双方から「ワコって元気にしている?」「里香ってどうなった?」とか聞かれることもまずないと思うけれども、もしいつかの未来に2人が柔らかくなってそういうことを聞いてきた時には、私は知っている限りのことを話そうと思った。




夜明け前にワコが私に長いメッセージをくれた。

事務的なものはさておき、今の自分が見ている世界がどんなものかを教えてくれた。

やっぱりワコは思った通り、事務的なことは喧々轟々としていたけれど(←里香に向かって)、それを取っ払ってしまえば、本当に志を持って自分のフィールドに専念していた。

日本全国どこを探してもワコがやっていることと同じ目線で同じようにできる人は誰もいない。

ワコのテーマは、命のある今をどう生きるか、というようなことをある特定の対象者に絞って見ていくこと。

そんなワコがこんな風に私に書いてくれた。

「今、哲学とか宗教とかちょっと見てるとね、人間が理不尽な出来事に出会ってしまった時、(法律なんて、よほど国が成熟しないと効力ないものだから)、霊性を見出し生きる術を模索したんだろうなぁ…と。

理不尽すぎる世の中ではスピリチュアルな世界観が求められる。経済の低迷や、災害が起きると宗教と哲学が台頭するらしいし。(もはや、ムハンマドやらキリストやらシャーマンも、私にとっては精神疾患患者なのだけど笑)でも、それで救われる人がいて、未来を見ようとすることができるなら、それは素晴らしい事だと思う。

だから、ぶっしーのように考える人が人の心の荒みを浄化するだろう…と思ってるよ。」

私も今自分の身の振り方をどうしていいものかわからず、右往左往している。

だけど、今回の一連のことを見ていても、里香も似たようなことを言ってくれたけれども、ぶっしーの役割は今ここでやったようなことで、それは他の人ではできないと言ってくれた。

どちらに偏るわけでもなく、全体を見て必要なところにテコ入れをする。

そして、自分から見てこれが大事と思うところはブレない。

とにかく、今回も、ワコと里香が最終的に解決するまでは、必要な時にまたのこのこと首を突っ込んでいこうと思っているし、要らない時はさっと身を引こうと思っている。

3人でのカフェタイムは無理でも、またいつかのタイミングでワコと飲み語りを、里香と飲み語りお泊まり会をそれぞれやろうと思う。



追記:タイトルは大いに悩んで、「狂想曲」にすることにした。
漢字を見ると、協奏曲と狂想曲がある。
Google先生によると、
協奏曲→独奏楽器と管弦楽とが合奏する形式の器楽曲
狂想曲→変化に富んだ自由な手法で作曲した器楽曲。
これが転じて、【特定の出来事に対して人々が大騒ぎする様子を比喩する際に用いられる言葉】
あらやだ、狂想曲、ピッタリじゃん( ̄∀ ̄;)…

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