From this result, the researchers found out that to collect used papers more effectively, it was important for people to get more than one motivation.
これ、この間高校受験を控えた友達の娘とやった問題。
新潟県はまだ圧倒的に公立高校が多くて、多分全県で8〜9割は公立進学になっていると思う(対私立進学)。
何年か前からその公立入試のシステムが変わって、通常の試験+応用試験+面接という3つの異なる試験を2日に渡ってするようになったらしい。
(応用試験は全県共通で2タイプあって、どちらのタイプかは各学校によって違うとのこと)
上の文章は、その応用試験の過去問だったか模試だったかの英語の長文読解の一部。
過去問を見せてもらったけれど、これ60分で解くの?というスーパーハイレベルな数学の文章問題と英語の長文読解とがあった。
長文読解に至っては、A4で1枚半も英文がダラダラと続いて、その後に日本語で答えよと英語で答えよの問題が3問ないし4問あるだけだった。
その3問とか4問が高校入試レベルを超えるような内容を聞いていたりするから、相当できる子でないと答えを導くどころか問題の意味さえ理解できない可能性のあるものだった。
上の文章は、その日本語で答えるために絶対に訳せないと答えられない文章で、和訳必須のものだった。
和訳必須と言っても、まずはその超絶長い文章から該当する部分がどこか見当をつけて、そこから今度は和訳という流れになる。
資源の無駄使いから始まって、リサイクルやその実験について発展していく内容だったけれど、本人が解いた時に致命傷だったのが「recycle」と「used paper」の単語の意味がわからなかったことだった。
「使う紙」と本人はわからないなりにそのように理解しながら解いた時は読んだとのこと。
「『使う紙』って何だろう?と思ってた」と本人の弁。
ごもっともな感想だった。
どんだけ大変なの?このテスト?と思った。
塾に勤めていた時もそうだったけれど、ハイレベルな高校を希望している子の場合、過去問の解答の解説部分を見せてもらって、それ見て入試対策の軸を決めてた。
過去問見ただけじゃ何を重点的にしていいのか私にはさっぱりわからないから、そんなのご丁寧に解説してくれてるプロの情報をさっさと頼った方が早い。
(名古屋は私立のすべり止めさえ滑るという恐ろしく難しい受験問題の学校もそこそこあった。
もはやすべり止めでさえないと言う…。
代わりに、私立は最大3校まで受けれた。
愛知県内のハイレベルな私立問題は、これ何ですか?のレベル過ぎて、私は手も足も出なかった。
ちなみに、問題の意味さえ理解できなかった私は子どもたちには「次回ね」と伝えて、毎回超できる先輩たちに問題をFAXして、私がわかるようになるまで一から十まで説明してもらってた。)
今回もプロの受験対策の指南を読んだけれど、これあと数ヶ月である程度完成させるってきつくない?という解説だった。
英語は社会みたいな暗記問題ではないけれど、基本的には基礎を作るには暗記のような形である程度のレベルまでは進める他ない。
そして、基礎ができて初めて応用が利く。
その子は元々doとdoesの区別さえつかないところからスタートした(中1の頃の話)。
リスニングもテストで半分も取れなかった。
だから私がその子に課したことは超スパルタみたいなことだった。
例えばワーク、それは3回やって!と言い続けてる。
長文読解は、いつも全文訳させた。
わからなくてもいいから、わからない単語全部調べて、その単語と知ってる文法で自分なりに日本語に必ずして!とこれまた無茶なことをさせた。
出来上がりの日本語がおかしくても構わないから、とにかく自分の言葉で繋げることだけは絶対にやること!と毎度毎度言った。
ワークとかは、言葉の並び替えとか適切な語を選ぶ問題は、全文それも和訳させた。
リスニングはもっときついことを課した。
リスニングで流れる英文を全文まず聞き取ったものをノートに書いて、それから和訳してと言った。
当たり前だけれど、本人何十回と聞き直して言葉を拾ったと毎回話してる。
本人にも説明した。
英会話習っているわけではないし、私もリスニング問題のようには発音できないから、確実に音慣らしのためにできるのがそれであること。
英語は読み手によって癖もあるし、繋がって聞こえるから言葉を聞き落としやすいけれど、それさえも拾えるぐらいの耳にするためにそれをしようと提案した。
別にもっと低いところならいいけれど、高いところ目指してる以上は徹底的にやる他なかった。
だから超スパルタな課題を毎回出していたけれど、それは本人にも確認した。
やってもやらなくても本人次第なこと、ただやったら必ず力がつくから自分があとはどうしたいかを決めたらいいこと、やってなくても私は怒らないことも伝えた。
第一子ゆえ本当に真面目で、言われたことはとにかくほぼほぼやった。
だから、長文読解もリスニングも飛躍的に伸びた。
リスニングは9割の正解率まで本人が伸びた。
で、こんなにできることは増えたけれども、基本的にすごい知能指数が高いタイプの子ではない。
努力してものにするタイプの子。
だから、上の難しい問題の後、「学校でわかんないところがある」と言われて聞かれたのが関係代名詞だった。
関係代名詞がそもそも何をするものなのか、何をしたらいいのかわからないと言われた。
Mr. White is our English teacher who comes from Australia.
This is a book which I read last night.
こんな感じの例文の日本語や文の作り方はわかるけれど、だから何?って感じらしかった。
学校のノートを見せてもらった。
授業の終わり5分前に先生が大事なことを板書して終わりらしい。
見たけれど、私もノートを見ただけではどんな説明がなされたのか皆目見当もつかなかった。
っていうか、これで理解できたら天才!っていうレベルの訳わからなさだった。
本人に聞いても「先生があんまり言葉で説明してないからわからなかった」としか言わない。
基本的にその先生は一事が万事そんな風だから、まぁ今回ももれなく説明がないのは想定圏内だけれど、それにしてもひどい。
先生の説明がどんなかはわからないから私流の説明になるけれど…と前置きしてから、関係代名詞たるものが何なのか、どういう構造なのか、それを数式のように分解して説明した。
(その後似た問題を作って、本人に解いてもらって本当に理解できてるかどうかはチェックした)
私は政治に対してどうこうという特定の思想とかはないけれど、いつも子どもたちと関わると政治家の人たちはこの現状を知ってあんなわけのわからない指針を打ち出してるのかな?と毎回感じる。
要は、現場は時間数カツカツだったりする。
その中である程度平均的な内容を網羅するだけでも相当大変だと思う。
そこに加えて、今後は英語の小学校からの必須科目とか、道徳も評価される科目になったのかこれからなるのか、他にもプログラミングがそのうち必須になる。
まず、受験を5ヶ月後に控えてるのに関係代名詞もままならない授業で、当然学校では長文読解なんかできないからそれは家庭学習でする他なくなる。
さらには冒頭の英文みたいなのを公立入試で読ませる。
どんだけ求めてんの?と思わずにはいられない。
しかもそんなハイレベルなことを求めても、いつそれ使うの?と思ってしまう。
自分のスパルタ的な課題の出し方も私は好きじゃない。
でも、そこそこのレベルを求める子にはきちんと理由を説明して私は出すよと伝える。
レベルを下げるか自分の点数を上げるかの二択だと伝える。
上げるにはやるしかないことも伝える。
子どもには自分で選んでもらう。
「子どもが選ぶ」と言うと聞こえがいいけれど、実際子どもから見て「やる」しかない追い詰め方を私はしている。
何事も経験だと言ったらそれまでだけど、何だかなぁ、何のために勉強するのか子どもじゃなくても大人の私にもわからない。
多くの子どもも大人も混乱している。
そんなことを配慮したとは全く思えない、絵に描いた餅みたいな教育指針を次から次へと打ち出す政府。
この人たち、本気で時代を読めているんだろうか?と思ってしまう。
なんならプログラミングとかも、何も知らない私から見て、それがセンター入試に組み込まれる頃、多分もっとシステムは開発されてて、なんならロボットが人間の代わりをしてくれてると思うけれど…と思わなくもない。
時代を読めないのはまだいい。
時代ではなく現場の状況は見学しに行ってでも理解してくれ!と思ってしまう。
自分たちの打ち出してることがはちゃめちゃ過ぎることがわかると思う。
色々打ち出してること、他の授業の時間削ってまでやるの?正気ですか?と言いたくなる。
私は教育論者とか政治家に対して過激な思想を持つとかいうのでもないけれど、あの現実にあまりに沿っていないあれこれが不思議で仕方ない。
個人とかせめて教室単位・学校単位で物事を眺めたら、絶対にあんな無茶なプログラムを考えついて施行するとは思えない。
入試問題もその子と一緒に見ながら、とりあえず私が文句を言ったところで現実の入試問題が変更されるわけじゃないから、できることを最大限するけれど、これって何だろう?という疑念は拭いきれない。
子どもからしてみても、学校でも習っていないような難解な文章を読み解くことに違和感を持っている。
子どもの気持ちはごもっともで、気持ちの折り合いなんかつかないから、とりあえず目の前のことに目を向ける。
余談だけど、今回見直しした問題は、ネイティブが作成していると見た。
言葉の使い方や文の組み立て方が第二言語的な感じが一切なくて、これ大学受験レベルでもいけるぐらいの難易度だった。
単に単語が中学生レベルなだけで、文章は3年分の教科書を隅から隅までチェックしても出てこないような、トリッキーな文章が多かった。
他人事ながら、今の高校受験ってハイレベルなんだなぁと感じた。
読解力・文章力・思考力・自己表現力をもらすことなく全て求められていた。
だって最後の問題なんて、「資源の無駄使いをやめたりリサイクルするために私たちは何ができるでしょう?」なんていうことをもっとややこしい英語でこねくり回すように言っていて、それに対してその文章を原文のまま抜き出して、それに対してあなたの意見を10文字以内の英語で答えましょう、だった。
長さはたしか冒頭の文章以上に長かったと思う。
そもそもその長い英文を正しく訳せないと問題の意味すらわからないし、わかったところで次の文章を作る力はまた別のステップになる。
本人が回答した文章を教えてもらったけれど、それはそれでまた相当な練習が必要なことを知った。
他の過去問も見せてもらったら似たり寄ったりだった。
英作文の前に日本語での言葉の入れ替えも必要な力だから、それ専用の毎日する小さな宿題も出した。
(その子が考えたのが「残さずに食べること」だったけれど、英語でそのままは表現できないから、同じような意味になるように言葉を変える、その練習だと伝えた。英語でいきなりするのは難しいから、まずは日本語でやってみよう!ということになった。)
本人の力になるからいいけれど、これってする必要があることなのか?と問うと、はっきり言って受験が終わって学生も終わって社会人になったら多分どれも役立たない…と思う。
うちの妹が言ってた言葉が印象的だった。
体育でダンスが必須になっているけれど、そんなことよりも護身術とか溺れた時の対応の仕方とか、そういう生きた知恵を教えてくれる方が親としては何倍も嬉しい、と。
私も激しく同感。
これを書いているうちに友達の娘に言い忘れたことを思い出して、友達に連絡をした。
その時にこの応用問題の話になって、友達いわく、とりあえず半分点が取れたら御の字らしい。
だーよーねー、と激しく同意。
もはや大学入試じゃないの?という難易度特Aみたいな新潟県の公立入試問題、考えた人たち本気でバカですか?と言いたくなる。
一般の教員たちに解かせたらいい、そうしたらどれだけ無茶な要求をしてるのかがわかるから。
中学生が使える単語+中学生レベルの文法+10単語以内で自分の意見を述べるなんて、私も例文作ったけれど、どんだけ大変なのこれ?と思った。
2年前の今頃、仕事で高校受験を控えたお母さんたちに何人か会ったけれど、お母さんたちが入試のあの特別対策について戦々恐々としてた意味が今やっとわかった。
ここまで読ませてなんですが、この話にオチはないです、ごめんなさい。
そして、実のない私のぼやきにお付き合いいただきありがとうございます。
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