夏の空は青い。
抜けるような青さをしている。
そこに色んな形の入道雲があって、夏だなぁと感じる。
入道雲だけかと思いきやいわし雲も空の違う場所に出現。
夏と秋が空の上で共演している。
車のサイドミラーに夕日が映る。
さっきまで37度の暑さをもたらしてた太陽が、少しずつ沈む。
夏が終わろうとしている。
今いる駐車場(車内)からふと目を上げると
「こころ、届けます。」
という大きな文字が見えた。
バックミラーには母校の高校が見える。
周りには田んぼしかなかったのに、ここ数年で一気に開発が進んでいくつもの大型店舗が出現した。
道も新しくなった。
あの頃の自分からは想像もできない今になっている。
いつか全てが変わって、それでも残るもの・変わらないものがある。
私の今が、自分が望んだ生き方なのかはまだまだわからない。
2015年9月に引いた1枚のカード「すべてうまくいきます」の後日談を書いた文章をつい昨日読んだ。
その直後「すべてうまくいく」どころか真逆の出来事が満載すぎて、何がうまくいくだ⁉︎と本気であのカードの意味を恨めしく思った。
後日談は去年の夏に書いてたと思うけれど、もしくは去年の夏を軸にして振り返っていたけれど、そこまできて初めて「すべてうまくいきます」の意味を知った。
本当にすべてがうまくいっていた。
2年前にはわからなかった答えを去年の夏に見つけた。
たしかに、「すべてうまくいきます」の言葉の通りだった。
太陽が遠くの山の裾野に沈んで、空は茜色になった。
刻一刻と空の色が変化している。
入道雲がピンク色に染まっている。
もう少しで満月になりそうな月が東の空に出ている。
「こころ、届けます。」は変わらずにまだある。
夏の日2018。
1年も経てば忘れるのかと思ってた。
「こころ、届けます。」は現在形だ。
1年経っても現在形なんだと知る。
うまくいってなくても、現在形のものはどこまでも現在形なんだと知る。
白い月に二羽の黒いカラス。
二羽ずつのペアでさっきから通り過ぎていく。
カラスのつがいは生涯ずっと同じパートナーだと聞いたことがあるけれど、本当にそうなのかもしれない。
太陽が沈んで月が昇っての繰り返しの毎日と同じように、こころの中でも同じものが繰り返されてる。
多分9割9分9厘の確率で、明日も同じものがこころにある。
「こころ、届けます。」にライトが灯った。
心の中で祈る、「こころが届きますように」。
何度でも何度でも祈る。
お届け先は決まっている。
今日でもいいし、明日でもいい、届いて欲しい。
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