年明けあたりから計画していた飲み会が今日の夜決行された。
私の地元の美味しいイタリアンに行きたいというサノさんの声で始まった計画。
雪が解けて春が見えてきた今日の夜、サノさんの家に車で迎えに行って、うちからは歩いて行った。
この飲み会が決まった時点で私はサノさんに2つのことを話そうと決めていた。
1つはペンジュラムのこと。
もう1つはサノさんの趣味つながりの友達のこと。
サノさんがどう思うかはわからない。
だけど、隠したままこれからも繋がるんじゃなくて、繋がるなら知ってもらいたい、知ってて欲しい、そう思った。
家を出発してすぐに私は携帯がないことに気付いた。
立ち止まって見てもやっぱりない。
家のすぐ近くだったから、サノさんにお願いして家に引き返した。
携帯もすぐには見つからず、車の中で充電してたことを思い出してそれでようやく見つけた。
あたふたしながら再出発をした。
5分弱歩いたところで「今日はサノさんに話そうと決めたことが2つある」と言いながら、ふとペンジュラムがないことに気付いた。
メインなのにないってどういうこと⁉︎と思いながら、明るい外灯のあるお宅の前で携帯の懐中電灯機能を使いながら、カバンの中を確認した。
どこをどう見てもない。
他のものならあきらめるけど、ペンジュラムは今日の話のメインなのにないのは困る。
そこでサノさんに今日のメインで見せるつもりでいたから取りに帰ってもいいかと聞いた。
サノさんはふたつ返事で了解してくれ、また元来た道を戻った。
サノさんはそんな私を見てとても驚いていた。
仕事の時とはまるっと別人だと言う。
私は説明した。
仕事は仕事ゆえ真面目にそしてかなり気をつけてしてるけど、本来の私は今みたいに物を忘れたりして取りに戻ったりあたふたしてるのが普通だってこと。
仕事中きっちりしようと奮闘してる自分よりも今みたいにあたふたしてる自分の方が馴染みがあるぐらい、それぐらい普段は色々やらかしてると伝えた。
サノさんにはペンジュラムのことも、趣味つながりの友達の存在のことも話した。
隠さずにありのままを伝えた。
目の前で「これほんとだよね⁇夢じゃないよね⁇」と言いながらほっぺたをつねった人を初めて見た 笑。
私も思わずつられて自分のほっぺたをつねった。
サノさんは基本的に見えないものや神頼み的なものを信じない。
ましてや私のペンジュラムの話なんて、普段なら信じない。
そうだと本人が公言してるのを知ってるから、だからサノさんに告白するのは相当な勇気がいった。
サノさんの反応はある意味想定内で、ある意味想定外だった。
やっぱり基本は信じないけど、でも自分の好きな人たちが信じてるものなら私はそれは受け入れられる、サノさんはそう言った。
ましてや私の体験談はもうあまりにもぶっ飛び過ぎてて、サノさんは何度も「鳥肌が立つ」と言って腕をさすっていた。
実際にサノさんに私のペンジュラムを渡して持ってもらった。
勝手にユラユラするペンジュラムを見て「これ私じゃねぇですね!完全に私の力以外の何かで動いてますね!武士俣さんの言うことがわかりました!」ととても嬉しいことを言ってくれた。
何十キロと離れた町で迷子になった私を家まで導いてくれたり、セールと知らずにタイムセールで70%オフになることを教えてもらったり、この間の誤案内しまくりの末、25年来の友達と偶然オルゴナイトの店で遭遇させてもらったり。
そういう具体的なエピソードを伝えて、そういうことが私の日常であることも説明した。
ドン引きされるどころかサノさんは興味津々で話を聞いてくれた。
そして確証はないけれど、オルゴナイトから職場内で助けられたと思われるエピソードも話した。
サノさんは私の今回の退職の流れが良い意味で未だかつて見たことのない展開なのは見てて感じてたから、オルゴナイトについても逆に興味を持ってもらった。
本当に話して良かったと思った。
趣味つながりの友達のことは…
今書きながら寝落ちしそうに何度もなってる。
彼女はいないと思うけど大切に思ってる人はいるようだった。
それを応援したいというような気持ちには一ミリもならなかったけれど、今の人生で出逢わせてもらえたことが何よりものことなら、もうそれ以上は私はそっとするしかない、色々納得できなくてももうそれがすべてでそれが定められてることならどうすることもできない、そう思った。
それについても裏側でどれだけの摩訶不思議なことが起こっていたのかを説明したら、サノさんは言葉を失いつつもそれが本当すぎて切ない顔をしていた。
驚いたのは私の方だった。
これまでの癖で「ドン引きするでしょう?」と私は前置きしてから実際にあったことを言った。
サノさんは一切引かなかった。
代わりに静かにありのままを「そうだったんだね」と受け入れてくれた。
私はもうそれだけで泣きそうだった。
本当に変なことだらけだった。
そんなことあるわけない、ということばかりが起こっていた。
だけどそれが私の現実だったから、私はそれをストレートに誰かに説明してそんなことあるわけないと否定されるぐらいなら「いい人いたけど誘ったけどダメだった」と説明して突っ込まれないようにする方が楽だった。
だけど、サノさんは真っ直ぐに話を聞いてくれた。
本当にただただ真っ直ぐ、聞いてくれた。
その話とペンジュラムがどう繋がるかも話した。
何の確証もない、だけど私には今あるすべての情報がすべてで、そしてそれで本当に納得できたから、なぜ出逢ったのか、なぜ惹かれてしかたなかったのか、なぜその人が年を取るのを隣りで見たいと思ったのか、私が納得できた理由をひたすら話した。
そうしたらサノさんは突然言い出した。
「私、プロレス熱が再発したのとか、なんでプロレスがこんなに好きなのかって思うことが時々あるんですよね。
今日の話でもしかして、なんて思いました。」
サノさんは30年以上のブランクを空けてプロレス熱が再発した。
時々どうして…と思ったらしい。
サノさんは続けて言った。
「私、仲介役の役目があったんですかね?そう考える方が(なぜプロレス熱が再発したのか)自然な気がします」と。
さらに2人で「まさかこういう展開で仲良くなるとは思わなかったですね」と振り返った。
そもそも私がサノさんの隣りの席でサノさんの仕事を手伝う予定は当初全くなかった。
それが一時期とても暇になって手伝ったのが最初で、そしてそれはサノさんと仲良くなるきっかけももちろんだったけれど、現実の業務としてみんなの役に立つようになっていた。
何の話のついでか忘れたけれど、なんとサノさんもサノさんの趣味つながりの友達も私も全く別のルートで同じイベントに参加してたことが判明した。
それは地域の町おこし的な感じの街バルで、まさか同じイベントにそれぞれが参加してたなんて、今日サノさんが言ってくれなかったら知らなかった。
2016年の秋、まだ私がサノさん含め2017年に出逢う人たちと出逢う前に同じイベントに行ってた。
私の場合は当時仲良くしてた女の子に誘われて行って、サノさんは旦那さんと、そして趣味の友達はまた異色のメンバーで行ったらしい。
今年も誘われたけど断ったし、そういうイベントには誘われなければ行かなかった。
そもそもあることさえ私は知らずにいた。
そんな風にして見えないところで繋がってたんだと知った。
そこまでの繋がりがあっても繋がらない現実が今後も続くのであれば、もう私にはどうこうできる範疇の話じゃない、そう思った。
そしてどんなに叶わない現実も、それがそうと決まっていて、そしてそれが相手にも私にもベストならもうどうにもできない。
色々書きたいことがある。
感じたこともたくさんある。
だけど眠くて限界。
12時間後には2歳の怪獣さんと再会してエンドレスごっこ遊びや何かをさせられる。
この続きはまた書こう。
瞼がしっかり開いてる日に書こう。
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