2016年5月1日日曜日

スーツケースロックの悲劇

多分6年ぶりにスーツケースをクローゼットから出した。

使う用事ができて出し、そして久しぶりに出すから日光浴をさせようと思った。

そのスーツケース自体は、TSAロックと呼ばれる世界統一のロックが導入されて間もない頃に

購入したものだった。

3桁のロックの数字、多分これだろうと思われるもので最初試した。

チャックが2つ付いていて、なぜか1つだけ外れた。

でももう1つはぴくりとも動かず、ということは自分が思っていた数字がロック解除の数字ではない

ということが判明した。

ぎょっとした。

最悪鍵で開けるということも考えたけれど、いかんせんこの6年の中で一度も鍵を見ていない。

そもそも鍵がどこにあるのかもわからない。

実家にあるという可能性も高い。

いくつか見当をつけて探してみたけれど、どこにもなかった。

それで手間はかかるものの1つ1つ000~999まで1000通りの数字を入れて合致するまで

ひたすら数字を当てはめる方式を試すことにした。

もうテンションダダ下がりで、ため息しか出てこなかった。

1つ1つ確かめる前に、この数字なら使いそうという数字をいくつか試した。

どれも開かない。

その使いそうな候補の数字を選ばないとしたら、もうわたしは自分が選んだ数字など想像も

つかない代物になってしまった。

キャッシュカードなんかをはじめ4桁の数字はよくある。

だけど3桁は日常で使うことがほとんどない。

これから990通り近くを試すのは、考えただけで頭がくらくらした。

そこでスマホで、「スーツケース ロック 解除」と検索し、何か他に良い方法がないか調べた。

最初の方にきたページが大ヒットし、本当にその通りのことが起こって今は解決した。

その著者の方も、同じように1000通りを1つずつ試すようにということを書いていた。

ただ1つだけ違ったのは、「10分以内に大体開きます」という文言を入れてくれてたことだった。

わたしは当初日長一日その作業をするのかと勝手に想像していたがためにやる気を失せていた

ものの、10分程度なら平気、できる!となりやり出した。

本当に10分もかからずにヒットした。

ヒットした数字を見て「えぇ、これ!?」とびっくりした。

本当に縁もゆかりもない番号を設定していた。

よくよく考えたら、あぁもしかしたらあそこから取ったものかも・・・と思うものが後から出てきたけど

多分それを頭に置いた上で設定したものではないと思う。

よくぞそんな番号を設定したものだと、自分でしたことなのに狐に包まれた感じだった。

このスーツケースロックの解除に奔走したおかげでスイッチが入り、気の進まない作業も少しずつ

着手し始めた。

最初のロック解除不可の時は悲劇だったけれど、一件落着したら喜劇に変わっていた。

相変わらず単純な自分に笑ってしまう。

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