2015年6月17日水曜日

新生姜~保存食作りにはまる~

梅干しとほぼ同時進行で新生姜も漬けた。

「ガリ」と呼べる代物かわからないけど、一応新生姜の漬けものだ。

夜中小腹が空いて、何か口にするのに適当なものはないかと考えていた折、新生姜を漬けた瓶と

目がかち合った。

まだ漬けてそんなには経ってないから、食べ頃ではない。

でも1つだったら味見してもいいか!と思い、蓋をあけて一番てっぺんの新生姜のスライスを口へ。

びっくりする位に美味しかった。

青梅を買った日に新生姜も安くなっていて一緒に買った。

だけど、それを漬けるかどうかはギリギリまで迷った。

2年前だったと思うけど、新生姜を漬けたらものすごく不味いものが出来上がってしまった。

半端なく不味い。

捨てるのももったいなくて、いつもお好み焼きを作る時に刻んで入れて誤魔化し使っていた。

また失敗するのは嫌だと思い、なかなか漬けることに踏みきれなかった。

ところが、あちらこちらで「梅干し仕込みました」と一緒に「新生姜漬けました」と出ている。

漬けたくてたまらない。

しかも、みんな簡単にやってのけている。

実はあの失敗は、普通にやったらありえないことなのか!?と自問自答。

最後は、わずかながらの成功に賭けて漬けることに決めた。

前回クックパッドのレシピで大失敗したから、今回はクックパッドはあえて避けた。

それで新生姜のレシピが載った一般の方のブログを探した。

わりかし最初の方に出てきた方のレシピを見た。

コメントがたくさん付いていて、「初めてでも上手に漬けれました!」みたいなのが多数ある。

これはいけるかもしれないと思い、その方のレシピを試すことにした。

そのレシピの中にはなかった「生姜の水分をしぼる」は、自分で勝手にアレンジして加えた。

他の方の写真付き工程で「しぼる」というのがあったから、そして前回しぼることは一切して

いなかったから、それも失敗の原因の1つかと思ってあえて手順を加えた。

数時間前のつまみ食いの味は、天にも昇るような気持ちだった。

完全に漬かってはいないものの、味はばっちりだったし、歯ごたえもよかった。

そう、前回は歯ごたえも悪くて、それがさらに不味さを増長させてた。

食べ終わった後、参考にしたレシピを写してもいないし「お気に入りページ」に登録もしていない

ことを思い出した。

慌ててもう一度レシピを検索して、そのサイトに無事行き着いた。

ついでだから、他のレシピものぞいた。

他のレシピをのぞいていくうちに、その方が新潟の方だということが判明した。

今回の漬け汁は、自分の口にぴったりと合っていた。

酢と塩と砂糖の配合が素晴らしいバランスとなっている。

それは、もちろんその方の舌のセンスの良さ故の配合だけど、それとは別に「新潟県民」である

ことが殊のほか大きな要因でもあると思う。

色んな料理ブログが存在するけれど、たまに「これめちゃくちゃ美味しい!」というレシピは、

大元をたどると新潟県在住の方だったりする。

基本的な味付けが、自分が育った中で慣れ親しんだ味にとても似ている。

塩のしょっぱさ>砂糖の甘さが基本だ。

ものすごく甘い味付けというのは、あまり新潟にはないと思う。

新潟含め東北や北の方に位置する地域では、しょっぱいことが味の基本だと何かで読んだことが

ある。

言われてみればそうだなぁと思う。

今年の春から初夏にかけては、塩レモンペースト→梅干し→新生姜の漬けものと保存食作りに

めちゃくちゃはまっている。

単純に日々の食卓に使えるのと、そして工程の1つ1つがやっていて楽しいし、それぞれの経過を

観察するのもこれまた楽しい。

季節ごとに母親が漬けものを漬けたり乾物を作ったりしていた姿を「何が面白いんだろう」と20代

の私は眺めていた。

さらには、その手伝いなんかを頼まれるのは面倒のほか何でもなかった。

だけど、今になってその楽しさがわかるようになり、気付けば自分もやっている。

保存食作りは、大人になってからわかった、と言うよりも、大人にならなければその楽しさは

わからないものかもしれない、と思う。

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