東海地区最大級の売場面積、蔵書120万冊と謳っている某書店に初めて行った。
まだオープンして1ヶ月ぐらいの店舗。
土曜日だから混んでいるかと思ったけど、予想外に空いてる。
地下1階地上7階の建物丸っとが書店になってる。
すべての階に行ってみたけど、空いてる。
激混みなんていうことは全くなく、ゆっくり本を見ようと思えば見れる空きようだった。
だけど、なんだか知らないけど落ち着かない。
内装もきれいだし、本もきれいに並べられてる。
店員さんもきびきびしているし、質問しているお客さんに丁寧に対応しているところも見た。
だけど、ゆっくりと本を手に取って見ようという気に一切ならない。
結局すべての階をざっと見て、途中気になる本を2冊ほどチェックし、いつもの気に入ってる方の
書店に行った。
ちなみに、どういう経営戦略なのかわからないけど、同系列の大型書店が100mおきに3軒ある。
3軒ともそれぞれ雰囲気は違っていて、わたしは名古屋で一番愛用しているそのうちの1つの
書店が一番好きだ。
そこは、本の並べ方がまず好きだ。
わかりやすいのと、そして書店の担当者の方たちのセンスがいいのだろうけど、ぱっと目につく
本の選び方がうまい。
売れているとか新刊の本ももちろん置いているけれど、これ読むと面白いよ!という本をさりげなく
目立つように置いている。
なので、その書店に行くと毎回何かしらのメッセージを受け取って帰ってくる。
あとそこの書店は、「ゆっくり本を吟味してください」という意味なのかはわからないけど、至る所に
ベンチがあるし、さらには売場のある一角にはテーブルと椅子が置いてるスペースがある。
知る人ぞ知る穴場スポットで、わたしは大体いつも数冊本を持ってそこに行く。
平気で2時間3時間そこで過ごしたりする。
そこも殺風景にならないように、書店独自の本の見せ方をしている。
一応宣伝してるけど、それが全く押しつけがましくなく、さらに多分そこの担当者はその見せ方を
楽しみながら毎回企画してると思う。
そういうのが伝わってくる。
すごく居心地が良い。
そこに自分しかいないなんてことは一度もないけど、そこが空いていても混んでいてもいつも
どっぷりと自分の世界に浸かれる。
おひとり様が多いけど、2人組の友達同士でいても、それぞれが自分の世界に入っている、
そんなスペースがいつ行っても保たれてる。
書店との相性なんてこれまで考えたこともなかったけど、今日2つの同系列書店をはしごして、
自分が「好き」と感じるものってこういうところにもあるんだと気付いた。
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