私が欲しいものは、小さなささやかな暮らし、それなんだとわかった。
ちょっとだけ自慢したいと思う。
私の友達の何人かは非常に華々しいキャリアの持ち主だったりする。
昨日電話したAちゃんもその1人で、現在の肩書は知らないけれど、Aちゃん個人の働きかけで首相官邸に招かれるなんて、庶民には考えられない世界なわけで、そんなことをやりのけてしまうAちゃんは一体何者なのかと思う。
かれこれ10年以上の付き合いで、出会った時はAちゃんがそんな出世株だなんて知らずに知り合った。
だから、まさかその後そんな風に大化けするなんて、まぁAちゃんならそうなっても全くおかしくないけれど、そんなAちゃんと私とがこんなに長く続くとは想定外すぎた。
昔で言う貴族と平民、平民の中でも召使いでもおかしくない、それ並みの身分差を感じる(笑)。
Aちゃんからして、今の自分の周りを見て、私は超異色の、Aちゃんの取り巻きの世界には全くいない異人種な感じで、元々変わり者大好きAちゃんだからこそ、私とも仲良くしてくれてるとしか思えない。
ここからさらに自慢する。
Aちゃんが私に連絡してきた時点では、弁護士を入れて、共通の長い付き合いのBちゃんにある文書を送ろうとしていた。
もうポストに投函するだけで良い状態にあって、私はそれを聞いて驚いた。
経団連(?)とかともAちゃんは付き合いがあって、その関係でとある文書を取り寄せなければいけなくなって、それで法的に必要なものということでそういう措置が取られる算段になったようだった。
聞けば聞くほどおかしな話で、私は1日、2日待てないのかを聞いて、仮にそれを送るにしても、まずはきちんと下調べをすること、もう1人共通の長い付き合いのCさんが細かい事情を知っているかと思うから、そこにまずは連絡して状況を確認したらいいと伝えて、そのポスト投函を踏みとどまるように言った。
いきなりそんなの送ったら超泥沼化して、本当に必要なものが手に入らない、最悪全て失うぐらいのものだから、ちょっと一旦寝かせて他に本当に何もできないのか考えた方がいい、それにはCさんに連絡がいいと言って、Cさんを振った。
最終的にAちゃんは、Cさんと私と話したことで、書類ではなく直接的にやりとり出来そうな流れに入って、その危険なニオイしかしないその封筒を一旦保留することに決めた。
直接やりとりが上手くいけば、封筒は最終的に破棄になるから、それは今のところ最後の保険的扱いにまでなって、とりあえずは鎮火した。
その後夜も電話がかかってきて、そして3時間半の色んな話の中でAちゃんは落ち着いた。
そしてAちゃんの本来ある落ち着いた状態に戻っていった。
Aちゃんは元々コーチングを自分で調べて受けに行くぐらいで、だから私がこの電話の中でしたことの凄さを伝えてくれたし、自分で言うのもなんだけど、私から見てもはっきりと変化を感じるぐらいにAちゃんは本来の状態に戻っていったから、最初に電話が来た時と最後終わる時とでは、憑物が取れたぐらいの大変幻を遂げていた。
Aちゃんが元々凄いのもあるけれど、私も私で力付けたんだなと感じた。
Aちゃんはコーチングしてくれる人を探していた。
自分で言うのもなんだけど、私は多分この上なくAちゃんが探しているタイプのコーチの条件を満たしていると思う。
だけど、私は私がやろうか?とは言わなかった。
友達からお金をもらうことにものすごい抵抗があるのと、今対等である関係のところにお金を挟ませておかしなバランスになることが嫌だった。
お金が手に入って自分も助かるのは火を見るより早かったけれど、それは私がしたくないんだと気付いた。
見ず知らずの人ならまだしも、Aちゃんとは何もお互いになかった頃からの付き合いで、そして今も私はAちゃんの肩書を知らないし(多分本当にすごいポストに就いてる気がする)、Aちゃんも私の能力的なことを目当てに私と付き合ってるわけじゃない。
お互いに外側のものではなく人間と人間として付き合えていてそれで今ここまでの関係になっているから、それをお金や契約というものを間にしてそれでやりとりをするのは、わたし的にどうしても違うように感じている。
Aちゃんとのこの絶妙な関係は、お金を積んで手に入るものじゃないから。
そこにお金や契約を取り決めして、多分Aちゃんもそれを普通に受けてくれるかもしれないけれど、それは越えてはいけない一線を越えてしまう気がする。
そしてそれと引き換えに、二度とは戻れないものが出てくる可能性もあるわけで、私はその戻れない可能性が1ミリでもある以上、そんな危険を冒したくない。
何かあればまた連絡してね、なんてまず私は言わないけれど、Aちゃんには電話の終わりにそう言った。
私がしているのは友達ではない、技術者としてやっているのはわかっている。
だけど、自分の中には友達であることの方が大事なわけで、その越えてはならない一線を私はこれからも守り通すと思う。
これは私にしかわからないけれど、Aちゃんは本当に私のことを利用していない。
Aちゃんはこれまでの人たちと違う。
Aちゃんからすると、ぶっしーという友達がいて、そのぶっしーがコーチングができる人だという感じ。
私がこれまで断ち切った関係の人たちは、コーチングができるぶっしーという友達、という感じだった。
私じゃなくて、私に付いているものに惹かれている、又はそれの恩恵に預かりたいというのがひしひしと伝わってくる。
これはいくら表側は相手が精を尽くしていて誠意ある対応をしてくれていても、裏側にある、もしかしたら本人さえも気付いていない、私の何かを欲する気持ちはわかってしまう。
私の偏屈さもすごいけれど、それって伝わってしまう。
私は自分が求められないことほど悲しいことはないと思っていて、もし自分の力を表にすることでそれ目当ての人なら私は容赦なく切る。
すごい自分が傷付くとわかったから。
話を聞いてくれるぶっしーでも、客観的に見て何か言ってくれるぶっしーでも、そんなのは私が相手から求められたいものじゃない。
そんな私を求められても、私はちっとも満たされない。
私はあくまでも武士俣史子で、その武士俣史子の自分を大事にしてくれる人じゃないと嫌なんだとわかる。
Aちゃんは、肩書もすごそうだし、動きの1つがある国の事業の1つを変えるぐらいの力を持っているけれど(←つい最近あった実話を聞いた。超驚いた((◎_◎))!)、だからこそなのかもしれない、私からしたらAちゃんはAちゃんだから、Aちゃんが今現在何のポストに就いているのかは知らないけれど、そんなのお構いなしに私は話をするし、おかしいと思えば「いいから、ちょっと話を聞いて!」とズバッと言うし、あくまでもAちゃん個人として付き合っている。
ちなみにAちゃんがしたのは、トイレ外交だった。
長蛇の列のトイレ待ちの時に、政治家でも外交官でもないAちゃんが、目の前の女性と話をして、その最後に名刺交換したら相手は超大物で、さらにそこから違う人たちを繋いでいって、その大物女性の出身国で一大プロジェクトが組まれることになったらしい。
AちゃんもAちゃんで、逆に公式の場だったらそんな風に上手くいかなかったかもしれないと言っていた。
だってAちゃんたちが話したのは、トイレ間に合わなかったらどうしよう…が最初の会話なわけだから、まさかそれが外交的な一大事業に繋がるなんて、Aちゃんも相手の女性も思わなかったと思う。
Aちゃんはそんな立場ある人ゆえに、私のことは何も肩書を持たないAちゃんのことも知る数少ない人ということで貴重がってくれていて、だからこそAちゃんも私を私のままで見てくれるのかもしれない。
これを書いていて、コーチングの有料セッションの話なんかしなくて良かったと心底思った。
目先のお金欲しさにそれしたら、その代償は計り知れない。
一生取り返しのつかないことをしなくて、本当に良かった。
自分でも、Aちゃんと話していて、もうかなり力が付いたのはわかった。
あとはもう本当に自分が始めると決めて始めたらいいところまで来ているのもわかっている。
なんだけど、あと一歩のところで勇気なのかなんなのかが出ない。
今日3日と明日4日までのどこかで冬のスキー場なのかその周辺での住み込みの仕事に申し込もうとしている。
やりたいのとは全く違う。
大元をただすと、夏の終わりぐらいだったと思う。
あまりにも何も動かない引きこもりのような私を見て、両親が私を家から出すことを提案してきた。
アパート代や当面の生活費を肩代わりするから、このままでは私がダメになるから家から出すと言われた。
晴天の霹靂で、私からするとちょっと待った!の話だった。
その時というのは、占星術クラスメイトのノムから声をかけてもらって書く仕事を一緒にすることになって、それだけだと格好がつかないから他の短期の仕事を探して、9月末までの米の仕事が決まったばかりの頃だった。
書く方を確実に主軸にして、その他のことは極力ストレスのかからない仕事が良くて、それで安易に米の仕事を申し込んだという感じだった。
米の仕事は行ってみたら、史上最高に癒しをもたらす場所で、それは思いがけない産物で、本当に贈り物のようだった。
それはそうと、何もかもが流動的で色々落ち着かない状況のところに、引越し云々よりも親からまとまったお金を借りるそして返すことの方が半端なく負担だった。
ある程度収入に見通しが立つのであればそれもありかもしれないけれど、私がそのような状況になったからと言って働くのかどうかは微妙だった。
ここでは詳しい説明は割愛するけれど、私の場合「お金」が働くための原動力には全くなってくれない。
挙げ句の果て、お金がないならないなりの生活も何回となく経験して、本当に恐ろしい話だけど、底辺の暮らし方ができるとわかると、「なんとか生きられる」という感覚が身について、働くこともお金も魅力がさらに薄まるということに何度もなった。
そんな風だから、仮に親が先に肩代わりして私を出してくれたとしても、私には自分が生活維持のためにきちんと働く姿がどうしても想像できなかった。
だから、とりあえずノムとの書く仕事をするために、米の仕事に行くようになった。
形だけでも、今すぐにはここを離れられない状況を生み出さないことにはどうにもならないと思って、苦肉の策での米の仕事だった。
私の場合、例えばその時なら「ノムとの書く仕事」、というこの上なく私のモチベーションを上げることが何かしらあれば、その他のことは何でもOKになる。
だから、そちらをするために別の仕事を短期でするのは構わない。
10月に入ってまた無職となり、親のヤキモキ感はずっと隣りで見ていたからわかり、かと言って私はまたぐずぐずしていた。
どちらにしても家を出るとなった時、最初から借金付きは負担の他の何ものでもなかった。
そこで、消去法でスキー場の住み込みの仕事を探して、これ自体はずっと存在を長らく数年に渡って知っていたけれど、今は背に腹を変えられないと思って、それの申し込みサイトを前に止まっている。
Aちゃんと話した時に、私は色んなことを思った。
自分の力の程度はわかった。
Aちゃんが楽になっていく様子も電話越しに伝わってきた。
ここに来て何を言う?と思うけれど、私は本当にこんなことを職業としてやりたいんだろうか?と思った。
「話を聞く」「相手からきたメッセージを伝える」ということを神格化しているわけではないけれど、どこかでそれを上手いこと扱えない自分がいる。
スキー場のものは、リフト係員なのか、土産ショップの店員なのか、ホテルのフロントなのか、キッチン裏方の洗い物なのか、仕事は何なのかはわからなかった。
それには自分の労働力を抵抗なく出せても、こと話を聞くとかメッセージを伝えるとかになると、私の中で突然ハードルがぐっと上がって、そんなに簡単に触れられなくなる。
もちろん怖いのもある。
疲れないし、頭も使わないし、なのに普通以上の何かを発揮できるわけだから、それは本当に才能に近いものがあると思っている。
だけど、私は何かに対してものすごく葛藤している。
自分でももはや何に葛藤しているのかわからない。
「小さなささやかな暮らし」
朝、目が覚めてボーッとしていた時に出てきた。
お金をはじめ色んなものが限られた生活を送ってみて、改めて私は何がどれほど欲しいというものがゼロとは言わないけれど、かなり少ないことに気付いた。
旅行や買い物もそんなに興味がなく、家にずっといても苦にならない。
社会的なステータスや社会活躍度にも興味がないし(むしろAちゃんの話を聞いて、ますます興味が失せた)、何かを所有することにも興味がない。
自分の好きな人と一緒にいられたらいいだろうなぁとは思うものの、それこそそんなの神の采配レベルのことはどうにもならない。
(私個人の考え方だけど、ピッタリのタイミングにピッタリの人々に出会うと思っているから、そしてそれは人間の私がコントロールできるなんて微塵も思っていないから、それは本当にご縁、神でも天でも神々の審議会でも、そういうものの力が及ぶ、ある種不可抗力的なものだと思っている。)
そうしたことを色々差し引いて考えた時、小さなささやかな暮らしが私は欲しいんだなと思った。
今の私ではお金もだけど社会的信用もないわけで普通に家でもアパートでもマンションでも借りられないから、そこでふと、1年とか時間を決めて働いてお金貯めて、その私が望む小さなささやかな暮らしを自分のために用意する、というのもありかもしれないと思った。
これとは別に2つ書きたいことがあって(1つは書き途中)、とりあえずこのままアップしようと思う。
今3日の20時半ぐらいになろうとしているけれど、とりあえずスキー場の仕事の申込はまだしていない。
ギリギリ延ばせるところまで延ばすことにした。
(昨夜、家族会議が行われ、両親には「申し込んだ」と嘘の申告が為されている(滝汗))
ちなみに、家族会議よりもうんと前から、ペンジュラムは行くにYESを出している。
私の乗り気具合が1%だとするなら、ペンジュラムだけがずっとYES、100%YES。
行かないよね?と聞くと、今度はNOしか出ない。
何か色々おかしいし、明日になったらまたペンジュラムも変わるかもだから…と思って、決断延期を決定( ̄ー ̄ )/
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