2019/09/05の夕空
生まれてこの方、外見の美や若さでちやほやされたり得したりした体験は、本当にない。
ゼロではないかもしれないけれど、あったとしても限りなくゼロに近い。
思い出せないわけだから、無いと言い切ってもいい。
そんな中、人生で最初で最後かもしれない、外見と若さでちやほやされ、さらに貢ぎ物までいただくという大快挙を成し遂げた!
ただいま40歳、シミと白髪は絶賛増殖中、体はたるみ、どんどんおばさん化する体型は自助努力足らなさすぎて、そちらも絶賛加速中。
お世辞にも綺麗だとは言えない。
世の中には、外見が驚くぐらい綺麗な人たちというのがいる。
男の人たちが美人にデレっとすることはあっても、私にデレっとすることはない。
外見勝負的な場(例:合コンや婚活パーティー)に行くと、間違えても私に人気が集まるなんてことは一度も体験したことがない。
これまで付き合った人たちというのは、今でも私は、その人たちの趣味嗜好がかなり変わっていたんだと思っている。
私が選ばれたのは、私の容姿ではなく性格が気に入ったという方がどう考えても強い。
自虐ネタではなく、本当に私は外見に関してはかなり言葉で暴言を吐かれたり、本気のブス呼ばわりされたり、それも1人2人じゃなくて何人か知らないけれど、けっこうな男性の人数と回数を経ているから、その辺りは今ようやく少しずつ話せるぐらいだけど、もう少し前なら私は話せなかった。
今だってこうして書けるけれど、同じことを対面で誰かに話すとなったら、私泣いてしまうんじゃないかと思うぐらい、多分普通に平然とは話せない。
そんな風にこの年まで年を重ねているから、自分の外見や若さを武器に何かを得るなんていうことは一度として体験してこなかった。
そんな私に今日3回も旋風が巻き起こった!!!
絶対にブログを書こうと思って、私は仕事中ゴミ袋をあさって適当な紙を探して、わざわざメモまで書いた。
言われた言葉を忠実にメモして、これからそれを元に書く。
米収穫所で私は何をしているかというと、農家さんが刈った米穀を軽トラや2トントラックで運んでくるから、その運ばれたものたちの最初の受付をしている。(広大な駐車場での作業)
軽トラや2トントラックが駐車場に入ってきたら駆け付けて受付して終了。
ひたすらそれを繰り返す。
まず1人目の人。
「今年は受付嬢、若い人揃えてるね〜」
私は単純に、「受付『嬢』」と呼ばれたことと、若い人と言われたことがめちゃくちゃ嬉しかった☆*:.。.٩((*⁰▿⁰*))۶.。.:*☆
本当に『☆*:.。.٩((*⁰▿⁰*))۶.。.:*☆』こんな感じの気持ちだった。
ちなみに受付嬢たるもの、すごい格好をしている…( ̄∀ ̄;)。
汚れてもいいTシャツにジーンズ、日焼け防止のアームカバー、首にタオル巻いて、それらの上にエプロン、目深にかぶる色褪せた帽子、そして汚くなってもいい薄汚れたスニーカー。
色気もなければ若さはもっと感じられない。
同年代の男性たちもいるけれど、全くおかまいなしにその格好で出勤して1日仕事をしている。
そんな風なのに、「受付嬢」と呼ばれ、「若い」と称された。
私より年配の過去に雇用された女性陣の皆様どうもありがとう!だった。
40歳になってから、「若い」と言われるなんて、想定外の出来事だった。
自分の人生で自分が「受付嬢」などと呼ばれるなんて、想像さえしていなかった。
2人目の方はさらに素晴らしい言葉を投げかけてくれた。
「なにね、今年(の受付)は、選び抜かれた綺麗な人ばっか揃えてる!」
農家のおじさんはニッコニコで私にそう言ってくれた!
朝からすこぶる元気が出た♪─v(≧∇≦)v─♪
運転席のすぐ隣りまで駆け付けるから、至近距離で見ているのに、「綺麗な人」とお世辞でもいいから言ってくれる!
綺麗でも可愛いでもないけれど、年齢層高めなところにいるおかげで、私の外見的株が上がる上がる 笑。
ちなみに今日の受付嬢三人娘は、37歳と40歳と45歳の、他の人たちに比べたら明るい人ばかりで組まれていた。
私は明るい人種ではないけれど、そこでは挨拶や対応は普通に明るく元気よくするようにはしているから、明るい部類にもれなく入る。
ちなみに、綺麗や若いや受付嬢と言われたのは私だけでv( ̄∀ ̄)v、あとは2人のうちのどちらかのおじさんが最終受付の時に、45歳の一番明るい人に「今日はみんな若い人たちからご教授してもらって良き学びの日だった」と言われて帰られたようだった。
私より他の2人の方がどう見ても綺麗な顔立ちをしているけれど、その素敵な言葉をいただけたのは私だった。
お世辞でも挨拶でもリップサービスでもいい、本当にそれだけで気持ちをとっても明るくしてもらえた。
3人目は、フォークリフト担当のおじさん。
このおじさんはいつもおちゃらけていて、セクハラ発言ラブな人。
これがちっとも嫌な感じがしない。
「暑いろう?ここで服脱げてー」はもはやおつかれさま代わりのご挨拶。
(「〇〇てー」は「〇〇したら?」の方言)
人徳だと思うけれど、本当に全然いやらしい感じがない。
これは個人的に思うけれど、男の人は年齢問わずむっつりスケベな人よりもオープンな人の方が健全な印象を受ける。
さてこのおじさん、なんと今日、私たち受付嬢3人娘に、自家製枝豆をこっそりプレゼントしてくれた。
(自分のことを「受付嬢3人娘」などと言う機会は、残りの人生で一度もないと思われるから、今日だけは存分に使おうと思う 笑!)
本当に気に入ってもらってるようで、私たちのところにそれだけを言うためにわざわざやってきた。
この後、写真を付けるけれど、感動的な量とそこに至るまで手間暇かけられたことがわかってもらえると思う。
おじさんは、朝出勤前に自分のところの多分広大な土地と思われる畑に行って、そこで写真の3倍量の枝豆を採って、それをたずさえて出勤してきた。
そして、少しでも美味しい状態が保たれるように、直射日光の当たらない倉庫の片隅に保管しておいてくれた。
私たちが行って見てわかるように、絶妙な場所に置かれていた。
「良い枝豆じゃねっけん!」(=良い枝豆ではない)と連呼していたけれど、それは多分市場に出すにはB級品という意味でも、味は絶対に間違いないと思う。
そもそも、春先から何ヶ月もかけて手塩にかけて育てて、それをただ私たちのことが気に入ったからという理由だけで持ち運ぶんでプレゼントするなんて、軽い気持ちでできることじゃない。
朝もそのためにわざわざひと手間かけているし、到着してからも枝豆たちを少しでも良い場所に避難させて、それで少しでも良い状態で私たちにプレゼントしようと心と手間を込めてくれた。
その心意気が本当によく伝わってきた。
枝豆も嬉しかったけれど、それ以上におじさんのしてくれた心くばりの方が嬉しかった。
家に持ち帰って、早速もぎ取って茹でた。
朝採れの枝豆を食したのは生まれて初めてだった。
そして、人生で食べた枝豆の中でいっちばん美味しい枝豆だった。
全部もぎ取ったけれども、大きなボール2つ分あった。
今日茹でた量が、どん兵衛とか赤いきつねとかのカップラーメンの容器いっぱいに入るぐらいで、母いわく、それが今スーパーで298円ぐらいらしい。
ぱっと見、その10倍あったから、3000円相当の枝豆をもらってきた計算になる。
受付嬢3人分合わせたら1万円!
おじさんの気前の良さにうっとりしながら、美味しい枝豆をたくさん食べた。
明日は休みで、枝豆ごはんを炊こうと思っている。
今の米の仕事場での話をいつかブログに書きたいとは思っている。
枝豆おじさんといい、他の年長者たちといい、私は本当に周りの大人たちからかわいがってもらってる。
勤務何日目かに突入した今、日に日にそのありがたみを実感している。
自分が40にもなって、自分の親寄りの年上の人たちからかわいがってもらえるなんて、もしかしたらこれが最後かもしれないな…と思ったりする。
自分もいい年した大人で私がお節介やく立場にも年齢的にはなりつつある。
なんだけど、今のところでは年の離れた方たちも何人かいて、その方たちから色々かわいがってもらっている。
感動して泣きたくなるぐらいによくしてもらっている。
年長者らしいクセの強さもあるけれど、そうであっても他の側面では私なんかはめちゃくちゃ良くしてもらっている。
自分をかわいがってもらえるというのは、人生の中でもうそんなに多くは体験できない。
本当に大切なものをいつもプレゼントしてもらってる気分になる。
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