3月15日有休を取った。
また仕事に行くふりして朝家を出て、そのまま60km離れた星乃珈琲店へ行った。
私は星乃珈琲店のフレンチトーストモーニングが大好きで、それで名古屋にいる頃から時々朝の贅沢な時間として導入していた。
モーニングで600円するというのはなかなかなリッチモーニングで、だからそういう時はいつも前もって行くことを計画していた。
しかも名古屋の店舗は2つ利用していたけれどどちらも素晴らしく接客が良くて居心地も良くて、しかも照明や雰囲気もとても素敵だった。
薄暗くてノスタルジーな感じで、それが朝の喧騒から離れている雰囲気を醸し出していて私はどはまりしていた。
そこで優雅に珈琲飲んでナイフとフォークでフレンチトーストを食べて、これがまたふわっふわで美味しくて、そしてゆっくりと日記を書く。
もう至福の時だった。
通勤前の優雅なひとときとしては、それが堂々の第1位のモーニングスタイルだった。
新潟では味わえないと思っていたけれど、友達が新潟市に1軒だけあるよと教えてくれ、それでようやく2年越しぐらいに星乃珈琲へ行けることとなった。
結論から言うと、私は新潟のその店舗にはもう二度と行かない。
接客が悪すぎて本当に感じが悪かったし(マニュアル通りに動いているけれど、その人たちの苛立ちややる気のない感じがありありと伝わってくる)、そして客層も最低だった。
朝から2人の私より少し年上と思しきおばちゃんが、ひたすら人の噂話と旦那の昇進の話しかしていない。
噂話もこうだった。
36歳の人が猫カフェで今の彼氏に出逢うというもので、私には超羨ましい限りの話だったけれど、それを面白おかしくというより卑下するような感じで話題にしていた。
何せ丸聞こえだから私はその状況さえありありと思い浮かべられ、それ聞いただけで私はその2人が結婚するだろうとさえ思うくらいの出逢いだった。
ちなみに話はこうだった。
猫好きな36歳の女性が知人のすすめで猫カフェのイベントに行った。
だけど元から引っ込み思案の彼女は全然イベントの輪には入れず、すみの方でぽつんとしていたらしい。
そうしたらすぐ近くに自分と同じようにぽつんとして輪に入れなかった男性がいて、それで目が合って話をどちらからともなく始めたのがきっかけだったらしい。
猫好きじゃないけれど私も猫カフェ行こうかと思った位にいい話だった(←えっ?)。
そんな出逢い方、絶対にフィーリングが合わないわけないと思った。
お互い猫が好きで、引っ込み思案で、大勢でわいわいするのが苦手で…そんな似た者同士なら分かり合えることも多いだろうなぁと、それこそどこのお節介ばばあかと思うような妄想に明け暮れながらその人たちの話を聞いていた。
ちなみに席は3mは離れていた。
とても優雅に日記とか手紙なんていう雰囲気ではなく、そして何度も目の前を通過する不機嫌な店員も含め、居心地の悪さは頂点に達していた。
ここで何かをするのはやめようと決断し、すぐに店を出た。
見知らぬ土地ゆえに土地勘は全くなかったけれど、星乃珈琲の場所をネットで見た時に、近くにわりかし大きな公園があるらしいことは知っていた。
道なんかさっぱりわからなかったけれど、ペンジュラムが連れて行ってくれるだろうと期待したら、もうそれはそれはぴったりな場所へと連れて行ってくれた。
そこは大きな潟(小さな湖みたいなの)があるところで、近くは公園になっていた。
ペンジュラムは地図も見ていないのに民家の合間をぬってきちんとその場所へと案内してくれた。
私はもうはなから地図を見る気がしないから、ペンジュラムに頼って車を走らせた。
ほんとぴったりな場所だった。
あまりにでかくて最初は本当に手紙を書けるような場所があるんだろうか?と思ったけれど、実際に中に入ってほとりの脇の散歩道を進むと、いくつかの木のテーブルといすがあった。
しかも誰もいない。
時々散歩する人たちが通るぐらいで、あとは鳥の鳴き声ぐらいしかしない。
いいところだなと思って、そして3つほどあったテーブルの中で唯一木陰でひかげができる場所のテーブルを選んだ。
ペンジュラムもそこがいいよと言った。
オルゴナイトの持ち主たちは9人中3人を除いて全く存じ上げない。
知ってる3人についても1人は1回だけ、1人は数回会って、もう1人はけっこうな回数やり取りしたけれどそれは英語の勉強のやりとりで人としてたくさん話したわけじゃない。
だからほとんど知らないに等しい。
そんな知らない人たちに対して、私はペンジュラムを使って各自のオルゴナイトを選定した。
だから私にできることは、ペンジュラムで選んだそれぞれの人のオルゴナイトの効能について伝えるだけだった。
たった1人、会ったこともない女性の方の分は、なぜか見た時に「このこれがその人に行くのかもしれない」と思ってペンジュラムに聞いたらそうだと出てそれで選んだ分があったから、その人にだけは個別に手紙を書いた。
ちなみに私は間に入っているSさんにどんな風に私がオルゴナイトを選んでいるのかを他の人たちに説明しているのか聞いた。
Sさんはこう教えてくれた。
「新潟にいるヒーラー(ヒーリングを施す人の意)さんで、彼女のペンジュラムは本当に正確だから、あとはこちらが思考でこういうのがいいと言って選ぶよりも彼女に任せて選んでもらう方が確実だから」
と言っているのだそう。
そんな風に説明してくれてると知って本当にうれしかった。
若干話が盛られてる感もないわけではなかったけれど、そういう風に評価してもらえてるんだと知ってただただ嬉しかった。
気持ちの良い空気で、暖かくて、もうそれだけで満たされていた。
そこで自分のペースで手紙や効能を書く。
粋だなと思っていた。
3人分書き終えた時点で今度は行きたいランチの時間が終わりそうだったから、その公園を後にすることにした。
ふとこういう場所で書きましたよという写真を撮ってその人たちにSさん経由で送ってもらおうと思ってiPhoneのカメラを向けた。
撮った写真がこちら。
日焼けの気になる私はやたらと光が首筋あたりに直接当たるとは思っていたけれど、まさかこんな風になっていたとは!
まさに光が降り注いでいた。
これはオルゴナイトが見せてくれているんだなと思った。
手元にオルゴナイトは2つあったけれど、そうではなくて、その買った9人分の人たちのオルゴナイトが見せてくれてる景色なんだと思った。
ちなみに手元の2つのオルゴナイトは、1つは私の分、もう1つは未来のプレゼントの分で他の人の元へ旅立つ予定。
この他の人の元へ旅立つ予定のオルゴナイトは少々変わっていて、誕生日の前日より、オルゴナイト自身の希望で、私が私用で出かける時は一緒に行きたいとのこと。
だから一緒に連れてきた。
それは予想していたけれど、職場には行きたくないということで、職場には持って行ったことがない。
効能を書いていて不思議な気分になった。
なんとなく効能を書いていると、その先のその人が見えるような感覚があった。
会ったこともないどこかの誰かも知らないのに、その人が今自分の中で課題としているものがもしかしたらこの効能の中に含まれているかもしれないと思った。
実際に英語の添削のやり取りをした男の子の分は、まさに彼にぴったりのものが行っていた。
そしてぴったりかは知らないけれど、その9人のうち3人の20代男性の元へは「浮気防止」の意味合いも入っているものが行って、実際にうち1人は過去に浮気をしたことがある子だとは知ってたから私は大爆笑してしまった。
その3人の男性には実は全く同じタイプのものが行っている。
だけどAくんにはAくんの、BくんやCくんのものは自分のものではないとはっきりとそれぞれが示した。
だから3人同じものでも見た目には大差なくても、それでもそれぞれの人に行くものは決まっていた。
これは不思議でしかたなかった。
そのからくりも知らないし、ペンジュラムが何を基準に選んでいるのかも知らないけれど、私にはキャッチできない微妙な差をペンジュラムは確実にキャッチして選んでくれているんだろうなと思った。
ランチの後、また場所を変えて屋外で効能の続きを書いた。
その時もまたペンジュラムがしっかりと場所を導いてくれて、多少にぎやかではあったけれど最後の人の分まで書ききれた。
手元の時計が16:35。
ぎりぎり郵便局に持ち込めると思って、今度は携帯で調べた。
迷わなければ5分程度で着くことがわかり急いで車を走らせた。
車の中でSさんに簡単な手紙を書いて、オルゴナイトと効能の手紙たちを包装して、そして局内に持ち込んだ。
レシートに16:56とあった。
ギリギリセーフだった。
まさかその日のうちに送れるとは思ってなかったから、そうできて本当に良かった。
私にはこの先のオルゴナイトのストーリーがどうなるかなんて知らないけれど、まちがい
なくベストなタイミングでそれぞれの人の元へ行くんだろうなぁと思って見送った。
追記:タイトル『オルゴナイトパワー炸裂』と書いた理由は、あの効能を書いたベンチに有り得ないほどの光が差し込んでいたから。
ああいう光が私のiPhone越しにあんなにもはっきりと映ったのはこれが初めて。
だから『オルゴナイトパワー炸裂』と書いた。
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