昨日2週間ほど取り置きしてもらった靴を受け取りに行った時のこと。
ついでに、大きなショッピングモールの中を4分の3ほど見て回った。
100、200軒はあるだろうショップが1つの大きな建物の中に入っていても、その中で興味惹かれ
自分が中に入るお店というのはものすごく限られている。
ほとんど素通り状態で、入ったお店はその中の両手で数えられる位だったと思う。
その中の1つに書店があった。
ただ私は、そのモールの書店に対し、ものすごくセンスが悪いと思っている。
置く本のセンスもそう、全体の配列もそう、何がどうしたらこんなにもセンス悪く本を扱えるのか
不思議でならないほどの書店だ。
売場規模はそこそこでかいのに、どういうわけかある種統一性が欠けているから、どれもこれも
非常に中途半端な内容で済まされている。
その辺の町の小さな書店と大差ない品揃えという感じだ。
だからそこの書店はふらりと入ることもほとんどない。
「どうせ良い本はないだろう」と決めつけている自分がいる。
ということでその書店は、わたしの中ではワースト3に入るセンスの悪い書店になっている。
だから今回もお店の入口付近の本をさらりと見ただけで終わった。
その入口付近に村上春樹氏の最新エッセイが山積みにされていた。
彼がどんな内容を書くのか興味がありパラリと開いたけれど、文字の量の多さに読む気が失せ、
パッと開かれたページの一番右側の行だけ読んだ。
そこに書かれていたのは、なんと今のわたしに一番必要なメッセージだった。
何が書かれていたのかというと、
「自分の頭の中にあるものは、自分でしか整理できないし、自分でしか言葉に置き換えることは
できない」
おおよそこんな風な内容だった。
本当にその通りで、今わたしの頭の中にあるもの、心の奥底から湧いて出てくるもの、いずれも
これはわたしにしか整理できないことで、そしてそれらを言葉に置き換えるのもこれまたわたし
しかやれる人はこの世の中にいない。
この言葉のおかげで「自分の役割」「今自分がやれること」がより明確になった。
不安になろうが、とことん落ち込もうが、自分の中にあるものを取り出しそしてそれを表現できる
のは自分だけ、それをはっきりと言ってもらえて覚悟みたいなものが生まれた。
いつも思う。
タイミング良くすべてやってくるようになっているなぁと。
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