2015年9月30日水曜日

退職を引き止められた理由

これまでも色んな理由で退職をしてきた。

「終身雇用」なんていう言葉がもう死語と化しているような今の時代、周りの人たちも多数、転職

経験者イコール退職経験者になっている。

退職時に引き止められることももちろんあったし、周りの人たちの話を聞いても結構な確率である。

ただ自分含めどの人の場合も、変な理由で引き止められることはほとんどない。

せいぜい人員不足だから、が今まで聞いた理由で会社側の都合だなぁと思った位。

今日、過去に一緒に仕事をしたことがある女の子に、急用があって電話を入れた。

というのは、派遣の仕事を探している最中に、その子が正社員で勤めている会社で急募の枠が

出てきて、派遣会社から「条件がマッチしている上に、過去にその会社でのお勤めの実績も

あるのでいかがですか?」と連絡がきた。

その会社だけはどうにもこうにも苦手で、派遣はなんとか勤め上げたけど、もう一度たとえ違う

部署でも行きたくないと思っている。

その関係でちょっと聞きたいことがあって、彼女に電話を入れた。

そうしたら先月退職したとのこと。

彼女はとっても出来る人で人間味あふれる人物だったから、わたしは素直に「辞められて、

良かったね!おめでとう!」と伝えた。

出来る人だから引き止められたでしょう?と思ったまま質問したら、

「辞めるのも大変だった」

と返ってきた。

彼女は上司に「自分の評価が下がるから留まって欲しい」というようなことを言われたらしい。

上司のことも知っているから、あぁいかにも言いそうだなぁと思って全くそれを不思議には

感じなかったけれども、そんな理由で部下を引き止める上司って最低だなと思った。

体裁とか保身とか昇格とか、そういうことがとても大切な会社のようにわたしには見えていた。

仕事の内容で勝負するというよりも、派閥争いで勝ち上がる風な感じだった。

創立がそんなに大昔ではなく、むしろ昭和か平成の境目あたりに生まれた会社だと思ったけれど

とにかく考え方が異常なほど古い。

古き良きものではなく、古き悪しきものを脈々と引き継いでいる感じ。

条件だけ見たら本当に申し分ない今回のオファーではあったけれども、これを1年限定でするに

してもあまりにも精神的ストレスがでかすぎて無理だなぁと感じた。

ということでこちらもお断りの電話を入れた。

ひょんなことから知った新種の「退職理由」。

最低だなぁと思ったけれども、これを知り得たことで条件だけではやはり働けないものだと

再認識するに至った。

今回はたまたまこうして具体的な言葉で会社の側面を見ることになったけれども、そういうものは

言葉にしなくてもどうしても雰囲気にのって表れてしまうもの、隠しても隠しきれないものだと

改めて思った。

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