「あっぱれ」を漢字に変換すると「天晴れ」。
「おてんとうさま」を漢字に変換すると「お天道様」。
今日ほど「太陽の恵み」ことお天道様に感謝した日はない。
暑けりゃ暑いと普段は文句言い放題のくせして、ないとないで本当に困ると実感した今年の梅雨。
大学時代を除いた27歳までは新潟に住んでいたから、梅雨にはがっつり雨が降るという天気を
もろに体験していた。
梅雨とは毎日のように雨が続いて、じめじめしていて、それが当たり前と思っていた。
名古屋の梅雨は今年が6回目になる。
空梅雨なのか元々そんなに梅雨でも雨が降らないのが普通なのかわからないけれど、名古屋の
例年の梅雨は雨が少ない印象を持っていた。
じめじめはもちろんするけれど、雨の少なさのおかげで、からっとした日も多かったように思う。
だから梅雨は梅雨でも、そんなにも何かに困ったと感じることはほとんどなかった気がする。
ところが今年はそうは問屋が卸さない。
とにかく雨もよく降るし、今にも雨が降りそうなくもりの日が続く。
昨日は実に10日ぶり位に「晴れ」空になったと思う。
それ位日々の天気は不安定で、じめじめも例年よりひどい。
このじめじめをもろに感じたのは、数日前のくもりの日の洗濯だ。
一応くもりだったから外に干したものの、いまいち乾かない。
乾いても、じめじめした空気にさらされた分、洗濯物もなんだかじめじめ、じとじとしている。
触れば乾いたとわかっても、なんだか触り心地が悪い。
部屋の中でクーラーを運転させてしばらく洗濯物を放置しても変わらず。
あきらめて畳んでしまった。
今日はこの晴れ間に布団を干してシーツも洗って洗濯ももちろんした。
この間の洗濯の乾き状況とはまるで違う。
特に綿100%のやわらかめの素材なんか、ふわっふわしていた。
たった1つ、太陽が1日中出ているだけで、こんなにも乾き具合が変わるのかと心底驚いた。
昔の人たちが太陽を「お天道様」と呼んだその気持ちも今日ならよくわかった。
本当に「お天道様」だし、このお天道様の働きと言ったら、「天晴れ」の他のなにものでもない。
洗濯をするのに水も電気も洗剤もすべて有料で自分が買って用意しているものだけど、
唯一太陽だけは年がら年中無償で貸与してもらっている。
なんだったら、今の時代、人間側が単に無償で貸してもらうだけにとどまらず、太陽光発電で
そこからエネルギーとお金を発生させるすごいものにまでなっている。
自然のエネルギーを普段ここまで強く感じ取ることもないけれど、今年のじめじめしとしと梅雨の
おかげで、このお天道様といういつも身近にいながら軽視してしまっていた存在に、敬礼したく
なるほどのパワーをいただいている。
本当に「いただいている」から、太陽よりも「お天道様」と言う方がしっくりくる。
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