ひで(下の妹の旦那さん)は、パン職人だ。
先月、妹たちとひでと会った時に、ひでが手作りのリンゴジャムをお土産として持ってきてくれた。
家に戻ってからそのリンゴジャムを初めて食した時、あまりのうまさにびっくらこいた。
リンゴジャムはこれまでにもたくさんの種類を食べてきたし、
何かの頂き物系の高級リンゴジャムだって中にはあったはず。
身内びいきとかでは一切なく、とにかくおいしくておいしくて、
これまで食べたことのあるリンゴジャムとは全く次元の違うおいしさだった。
リンゴジャムの形態といい、味といい、食感といい、
そういうジャムにはこれまで一度もお目にかかったことがなく、おそらく世界中のリンゴジャムを
集めても、ひでジャムほどおいしいリンゴジャムには早々出会えないだろうと思う。
半端なくレベルの高いリンゴジャムだった。
あまりにおいしかったのと、気になることもあって、
ひでにお願いをして、ジャムについて話を聞かせてもらった。
ひでジャムの企業秘密?はばらせないから、わたしが聞いた視点で印象に残った話。
以前、いちごジャムももらったことがあって、もちろんこちらも絶品、
ひでがどういう風に八百屋さんで原材料となる果物を見ているか、
この見方が非常に面白かった。ジャムなんか決して手作りしないわたしからしたら、
えっ!?そんな風に見てるの!?と思う。
例えば、果物個体の表面積とか。
この方がおいしそうかな~とか、(量が)たくさんかな~という視点で果物を見ることはあっても、
個体そのものの表面積の大きさなんて見ない。
でも、そういうものも、ジャム作りの上ではとても重要らしい。
しかも、いちごなりリンゴなりを見て、「ジャム作ろう♪」となるらしい。
それも仕事中に試作品を作るのではなく、貴重な休みの日に家で作ると聞いて、
好きでなければやれない、というレベルで作っていることはとてもよくわかった。
ちなみに、リンゴジャムもいちごジャムも、現段階ではいつかの本番に備えての練習で、
実際に店頭販売はしてないとのこと。
あんなに完成度が高いのに、非売品とはもったいないと思ったけど、
ジャムを製造販売するのに、それ専用の許可証が必要とのことで、
今働いている店にはないから出せず、あくまで今は個人の趣味の範囲と言うか、
実際に自分で店を出す時には出す予定の商品と話していた。
食感とか味とか、とにかく全てにおいてこれまでの最高峰のリンゴジャムだったけど、
そうなるための影なる準備も半端ないことがわかった。
瓶詰でもらったけど、その煮沸方法や詰め方なんかが、完全にプロ。
素人ジャムはそこまでしてないし、市販されているものも恐らくそこまでしていない。
薬なんかでもろもろ解決というか、手間を省いているというか。
とにかく、ものすごく手間暇のかかってるジャムだというのはよくわかった。
次に作りたいジャムの構想もいくつか教えてくれたけど、
ジャムひとつで、そんなにも可能性があるとは信じられない位、斬新なアイディア満載だった。
おそらく、そのジャムが具現化したら、日本で第1号のジャムになれると思う。
ひでとはもうかれこれ10年近い付き合いになると思うけど、
これまでのひでの中で一番雄弁で多弁なひでだった。
ジャムに込める思いや気持ちが半端なく強いことはびしびしと伝わってきた。
本当に好きなんだろうことは、そうは言わなくてもすごくよくわかった。
最後に、ジャム作り楽しい?って聞いたら、
「楽しいよ。もちろん♪♪」と返ってきた。
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