2014年11月3日月曜日

家族の時間

名古屋生活5年目。

父と母が初めて新潟から名古屋に来た。

特別用事があったとかではない、本当に来ただけ。

うちは、父も母もどちらかというと出不精だ。

家で何もせずだらだらするのが一番、という価値観がとても根強い。

だから今回もたとえ1日半という滞在期間でも、正直どうしたらいいのかわからなかった。

予定したのは、

近所の精肉屋直営の焼肉食べ放題と、

余裕があれば名古屋城を見てくる、

以上2点だった。

初日、父と母は到着するなり、大型の電気屋は近くにないのかと聞いてきた。

テレビを置いてないわたしのアパートでの過ごし方を危惧したのだろう。

テレビを買って置いて帰ると言う。

わたしはテレビを必要としないから、置いて帰られてもかえって迷惑だからいらないと答え、

父母もしぶしぶ承諾した。

そして3人で最初にしたことは、近所のBOOKOFFでマンガや雑誌を買うことだった。

それ以前にしたことは、父は毎休日の日課、缶ビール1杯。

父のビールが終わってから3人でBOOKOFFへ。

その後は前日から用意しておいた昼ご飯を食べ、そして我が家お決まりの昼寝タイム。

事前に枕がないから枕を持参するように伝えてあった。

ふたりは枕ではなく、我が家で20年30年と使用している座布団だった。

座布団=昼寝用の枕、我が家の定番だ。

各々自分の場所を確保し、狭い部屋で3人でごろごろ昼寝をする。

マンガを読み、うつらうつらし、起きたら父はビール、母とわたしはコーヒー。

場所は名古屋だけど、新潟の家にいる時と何も変わらなかった。

その後に早めの夕食の焼肉食べ放題に出掛けるのだけど、

帰ってからもまずしたのは布団を敷いてごろん。

風呂よりも布団でごろごろ、体を休めること優先。

その辺も普段と何も変わらない。

翌日は若干アクティブに名古屋城まで足を伸ばしたけど、

元々観光に興味関心のない3人だから、

適当に散策し、昼ごはんも名古屋名物を食べよう!なんてことは一切案にものぼらず、

(一応どこか外で食べようかと言ってはいたけど、道中店が全くないことを父母も知る)

帰って家でのんびり適当に食べる方がいいね~となり、

本当に家でのごはんとなる。

母お手製のいくらと前日の残りご飯でいくら丼と豚汁。

あとは持参してくれた漬菜(つけもの)。

いくらは豪華にしても、全体的に品数もなく、質素な感じでAll OKなのがとても楽ちん。

母はBOOKOFFの半額セールの虜となり(近所のBOOKOFF、2週間後に閉店のため)

昼食後、父は家でマンガを読んでゴロゴロ、母を再度BOOKOFFへ連れて行く。

最後もだらだらして、じゃあそろそろ帰ろうかということで先ほど2人は新潟へと帰った。

妹に名古屋城に行った時の写真を送ったら、

「えっ、父ジャージにサンダル!?栃尾かな!?ここは・・・・・・」

と返事がきた。

(栃尾=父と母が住んでいる町の名前)

言われてみればそうだった。

普段はきなれたサンダルの方が靴よりもいいと言って、サンダルで出掛けたのだ。

あまりにもいつも通りすぎて、全く気にも留めていなかった。

家族で顔を揃えた時。

揃える場所が、いつもと違っていても、やることはいつもと一緒。

わざわざ観光とかして疲れるよりも、みんなでのんびりだらだらできる、

それが一番だなぁと思った。

本当に何も特別にはしてなかったし、

BOOKOFFに行くとか焼肉とか名古屋城とかは普段にはない行事ではあっても、

やはり家族同士、そんなに盛り上がるわけでもなく、

いつものメンバーでいつものスタイルを淡々と過ごし満足する、

そういうのって本当にいいなぁと今のこの大人の年になってから思うようになった。

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