2014年10月4日土曜日

プレゼントのお返し

飲み仲間A子から突然メールがきた。

A子から飲み会当日又は前日に飲み会についての連絡はあっても、

飲み会でもない今日連絡がくるのは明らかにイレギュラーだった。

何の用事だろうと思って読んだら、こうあった。

「ぶっしー♡
もったいなくてなかなか使えなかったけど、
今日やっとぶっしーにもらったタオルおろしました。
大切にします!
ありがと(*^^*)」

記憶をたどると、4~5ヶ月前のA子の誕生日飲み会の時に、タオルをプレゼントした。

でも、それは自主的というより、その前にあったわたしの誕生日にA子がプレゼントを

用意してくれて、それのお返しという意味合いの方がうんと強かった。

そして、そんなことはすっかり忘れていて、今日言われるまで一度も思い出すことはなかった。

A子の気遣いがとってもステキだなぁと、心底うれしさ噛みしめながら思った。

そんなに大事にしまってくれて、そして今日おろして、

そしてさらにそれをわざわざ私に報告のメールまでしてくれる。

わたしなんかはプレゼントもらったらもらいっぱなしだけど、

こんな風に後から贈り主にありがとうと伝えるなんて、

自分が言われてみて、すんごくうれしいこと、プレゼント以上のお返しをもらった気分だった。


さて、そのA子からのメールの後、わたしは所用を足しに方々に出掛けたけど、

歩いている間、そもそもA子と仲良くなったきっかけは何だったんだろう・・・と思い返していた。

A子は去年の秋~冬にかけて勤めた職場で出会った。

圧倒的に女性の多い職場で、見ただけで派閥がありそうな、

しかもわたしは妙な時期に入って、気付けば1人で仕事デビューだったこともあって、

周りの人たちと挨拶こそすれど積極的に仲良くすることはなく、常に一匹狼だった。

A子とわたしは、2人並べるとわかるけど、誰がどう見ても仲良くなるタイプじゃない。

ファッションも興味も、なんだったらA子はわたしの10歳下(というのはうんと後から知る)、

とりあえず何もかもが真逆の2人という感じ。

そんなA子とある日、席が隣りになった。

そこの職場は、所定の席というのがなくて、毎日席替えされるところだった。

A子と隣りになった時、A子が積極的に話かけてくれたのが最初。

で、その日、仕事の合間をぬってA子とわたしが真剣に話した内容は、「占い」だった。

占いが本当に当たったりして自分の人生にどんな風に影響を及ぼしたか、

そこにはA子の過去も、わたしの過去も、あるがまま露呈された。

若干どころかとってもマニアックな内容で、その日の夜、

あんなにべらべら話しても良かったものか、後になってから悶々としたこともよく覚えてる。

でも、今振り返ると、結局その時を境にとても仲良くなり、一緒に飲みに行くようになった。


少し話は飛ぶけれど、そのA子と最初に話し込んだ占いの内容。

占い師さんの存在は、5年前に当時とってもお世話になった人(Yさん)から紹介してもらった。

それも、熱帯のドミニカ共和国で、すべてが「神が望めば!」という挨拶で片付けられる、

そんな国にいた頃に紹介された。

ちなみに紹介されたのは、名前と占いスペースのある駅の名前だけで、

日本帰国後、本当にその占い師さんを訪ねて、そこで色々自分にまつわる仰天エピソードを

聞いて驚いた。

生年月日と名前だけで何がそんなにわかるのか!?と思う位に、

色んなことをずばずば言い当てられた。

A子と仲良くなるきっかけの種を、わたしはYさんから5年前に受け取っていて、

それが今日のA子からのタオルありがとうメールにまで繋がると思ったら、

この時の流れ具合と、その時々で出会うちょっとしたやりとりとの連なりに驚きを隠せない。

そもそも占い師さんのことを紹介してくれたYさんも、

同じ日本人であれどそのタイミングでドミニカ共和国で出会い、

当時わたしが色々悩みまくっていたことに対して、話を聞きながら寄り添いながら

心にすっと染み入るアドバイスをしてくれた人で、

しかも占いとかに興味なんかなさそう~と勝手に思い込んでいたから、

そんな人が絶賛する占い師さんとはどんな人か気になって、

それで行ってみよう!という実に単純な理由からだった。

その時々は今ある現在(当時にしてみれば未来)を想定して選択したことではなかったけど、

こんな風に小さな積み重ねが思いもよらない未来を、人間関係を生み出すこともある。

こういうのを奇跡と呼ぶんだよ、とよく言われる通り、本当に奇跡の他の何でもないと思う。

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