2013年12月16日月曜日

夜布団の中で書いたこと

しばらくブログから離れている。
書きたいことはあって、何回かパソコンを立ち上げて書き出してみたけれど、
いざ文章にしようとすると手が留まる。
思考が止まる。
一体何を「文章」として残しておきたいのか、
その根底を考えているうちに、気付くと別の何かを体が始めてしまっている。


体も心もいっぱいいっぱいになりだしていた10月の終わり。
とにかく何かしら非日常の味を生活に取り入れたくなった。
体が新しいことに慣れることに必死で、
非日常の具体的計画も思い浮かばず、
ただひたすら「何かいつもと違うことをしたい・・・」
そればかりを願っていたように思う。


その矢先、2つほど、1泊2日の小さな旅の計画がもたらされた。
お金・時間・体力の三拍子を揃える自信、確信があった。
若干、無理を強いる気もしたけど、
もう2つとも二度とはない計画な気もして、
二人の発案者にそれぞれ「行く」と返事した。


その2つの旅のことを本当は書きたい。
とにかく書きたい。
それを書くために何度もパソコンを立ち上げた。
言い訳じみているけれど、
2つとも感動がでかすぎて、言葉にしようとすると、
「言葉に表そうとする」ことにエネルギーが流れて、
結局言葉が思い浮かばない。



例えば、いくつもの偶然が重なりまくって、
たまたまガイド付きで登った熊野古道の頂上付近で
妊娠中の友達とその家族と私で
「安産祈願のお地蔵様」に祈りをささげるとか。


ちなみに友達家族との旅行は計画したものではなくて、
色んなことが重なった結果、なりゆきでそうなっただけだった。
しかも、ガイドの人以外、頂上に安産祈願のお地蔵様がいるなんて知らなかったし、
妊娠中の友達は当日まで同行するかどうかは体調を見てからの判断だった。

もうそこにみんなで行くしかないようになっていたとしか思えない出来事だった。



例えば、何も事情を知らないわたしが
友達の最寄り駅で、話をやめてしまうのが惜しくて惜しくてたまらなかった時、
改札前で立ち話もなんだから、あともう1軒だけどこかに入ろう!
あ、あそこにマックがあるじゃん、あそこはどう?
と提案して、そこにわたしたち3人+小さな娘ちゃんで入るんだけど、
実はそのマクドナルドこそ、そのうちの1人の人生を大きく変えた
ある日の人生の1ページに深く関わっていたとは。


そして、そこで聞いた話、と言うよりも、
その話をしていた彼女の姿、
話を聞いてるわたしともう一人、
ベビーカーの中ですやすや眠る娘ちゃん、
その4人がひとつの空間にすっぽりとおさまって
言葉にはできない雰囲気に包まれていたこととか。


これらの小さなエピソードは、それぞれの旅の断片でしかないけれど、
そんなことが山ほどあった。
もう、とにかく盛りだくさんすぎて、
ここ数ヶ月で読んだ作家さんたちの旅のエッセイの中で
「全部書いていたら1冊の本ができてしまう」
というようなことを書いていた心情が、
わたしもなるほどわかってしまう。


上の文章。
数日前の夜、もう書き出さないと悶々としてしまって、
夜布団の中でノートにダダダッと書き綴った内容。

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